はじめに
動画制作をしていると、スマホやPCなどのイラスト素材を使いたくなる場面は多いものです。ネット上には「フリー素材」と呼ばれる画像やaiファイル(Illustrator file)が数多くありますが、実はその利用には注意が必要です。
1.フリー素材をそのまま使うリスク
制作関連の方と話をする中で、フリーと書かれていても安心とは限らないということがわかりました。
著作権の侵害リスク:利用規約に細かい制限がある場合がある
商標登録の可能性:フリー素材として提供されているものが実際には商標登録されており、商用利用でトラブルになるケースもある
つまり、「フリーだから安全」とは言い切れないのです。
2,自作素材を選ぶメリット
こうしたリスクを避けるために、私はIllustratorを使って素材を作成するようにしました。
例えば、スマホやPCのシルエットはシンプルな図形の組み合わせで描けます。
また、自分で作成ることで、以下のような利点があります。
・著作権・商標リスクを回避できる
・動画のコンセプトに合わせて自由にデザインできる
・独自性が高まり、作品全体のクオリティが上がる
3.Illustratorでできる基本操作(初心者向け)
「自分で作る」と聞くと難しく感じるかもしれませんが、Illustratorではシンプルな操作で素材を作成できます。
- 四角と丸の組み合わせで作る
スマホ:長方形ツールで本体を描き、角丸長方形で画面やボタンを表現
PC:長方形ツールでモニターを作り、細い長方形でスタンドやキーボード
を追加
- パスファインダーで形を組み合わせる
2つの図形を重ねて「合体」すれば一つのシルエットに
「前面オブジェクトで型抜き」すれば、カメラ穴や画面枠をくり抜ける
- カラー設定で雰囲気を変える
塗りを「白」、線を「黒」にすればアイコン風に
単色のグラデーションを使えば立体感のあるシルエットに
4.時短テクニック
オリジナル素材を毎回ゼロから作るのは大変なので、効率的に進める工夫もおすすめです。
アセット化:よく使う素材(スマホ、PC、吹き出しなど)を「アセットパネル」に保存しておく
リフレクト機能:左右対称の素材は片側だけ描いて「リフレクト」で反転コピー
テンプレ化:画面比率やアイコンの基本形を「テンプレートファイル」として残す
5.実際の取り組み
フリーのaiファイルやChatGPTに生成してもらったaiファイルを元に新たに素材を作り直すことで、「安心して使えるオリジナル素材」を作成して利用するようにしています。
素材を元に利用シーンに合わせて、シンプルな素材にすることもリアルな素材にすることもできます。
今後は、提供元が不明確なフリー素材に頼り切らずに、自分で短時間で作れるものは積極的に自作していきます。ちょっとした工夫で、動画の安心感や完成度が大きく変わると感じています。


まとめ
動画制作における素材選びは「手軽さ」だけでなく「安全性と独自性」も重要です。Illustratorで素材を自作することは、一見手間に見えても、長期的には安心で効率的な選択肢になります。
参考サイト
【初心者さん向け】イラストレーター(Adobe Illustrator)ってどんなソフト?基本的な使い方も解説!
https://kamisommelier.jp/7259/
フリー素材サイトのイラストをロゴに使って大丈夫?
https://webseisaku.site/blog/free-illust-logo/?utm_source=chatgpt.com